わたしのようちえん [日記]
あれは四歳の頃かしら。
春になったら「ようちえん」に行けると思ってたんだもの。
おばあちゃんが可愛い女の子の絵が描いてあるバッグを買ってくれていたし。
その前には近所の人たちとみんなで幼稚園の講堂に行って、
お名前を呼ばれて「はいっ」と元気に返事をして舞台にも上がったんだもの。
その時、舞台の上で、商店街のくじ引きみたいにくじを引いたら、
やさしそうなおばさんが「あらあ残念でした。」と客席の皆と私に笑顔で言って、私は舞台から降りたの。
そんなことで幼稚園に行けないなんて思いもしなかった。
春になったので、私は幼稚園に行くと言って、バッグにお絵描き帳とクレヨンを入れて出かけたの。
お母さんは小さなおにぎりを作って持たせてくれました。
「いってきま~す」と出かけた先は社宅の中の小さな公園。
ブランコに乗って、お絵描きして、ペンチでおにぎりを食べて
「ただいま~。幼稚園行ってきたあ。」とおうちに帰ると、お母さんが幼稚園の様子を聴いてくれたのよ。
どれくらい続けていたのかな。
ある日(なんだか違う気がする・・・)と気づいたわたし。
「本当の幼稚園に行ってくる。」と決心したの。
初めてひとりで社宅から外に出ました。
大きなトラックも走る道路を一人で歩いていたら、
いつもお母さんといくスーパーのおばさんが私をみつけて
「ひとり?どこにいくの?」と声をかけてくれたの。
(どこにって、ようちえんなのに・・・)と思ったら涙がこぼれてきて、そのまま走ってうちに帰った。
泣いて泣いてわたしがどんなに幼稚園に行きたかったかお母さんのひざで訴えたの。
その後のことは覚えていないけれど、
そんなわけで私の短い幼稚園生活は終わりました。
春になったら「ようちえん」に行けると思ってたんだもの。
おばあちゃんが可愛い女の子の絵が描いてあるバッグを買ってくれていたし。
その前には近所の人たちとみんなで幼稚園の講堂に行って、
お名前を呼ばれて「はいっ」と元気に返事をして舞台にも上がったんだもの。
その時、舞台の上で、商店街のくじ引きみたいにくじを引いたら、
やさしそうなおばさんが「あらあ残念でした。」と客席の皆と私に笑顔で言って、私は舞台から降りたの。
そんなことで幼稚園に行けないなんて思いもしなかった。
春になったので、私は幼稚園に行くと言って、バッグにお絵描き帳とクレヨンを入れて出かけたの。
お母さんは小さなおにぎりを作って持たせてくれました。
「いってきま~す」と出かけた先は社宅の中の小さな公園。
ブランコに乗って、お絵描きして、ペンチでおにぎりを食べて
「ただいま~。幼稚園行ってきたあ。」とおうちに帰ると、お母さんが幼稚園の様子を聴いてくれたのよ。
どれくらい続けていたのかな。
ある日(なんだか違う気がする・・・)と気づいたわたし。
「本当の幼稚園に行ってくる。」と決心したの。
初めてひとりで社宅から外に出ました。
大きなトラックも走る道路を一人で歩いていたら、
いつもお母さんといくスーパーのおばさんが私をみつけて
「ひとり?どこにいくの?」と声をかけてくれたの。
(どこにって、ようちえんなのに・・・)と思ったら涙がこぼれてきて、そのまま走ってうちに帰った。
泣いて泣いてわたしがどんなに幼稚園に行きたかったかお母さんのひざで訴えたの。
その後のことは覚えていないけれど、
そんなわけで私の短い幼稚園生活は終わりました。
2014-07-03 23:21
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コメント(4)
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優しいお母様にほっと胸が熱くなりました。
小さなお握りをどんな思いで作って下さったのでしょうね。
社宅の中の公園ですから、きっとお母様はちゃんと知っていて下さったのでしょうね。それでいながら、幼稚園のご様子を聞いて下さるなんて……。
お膝でなくKさんに、お母様はなんて言って下さったのでしょう。
素敵な絵本になりそうなお話ですね。
by モープ (2014-07-19 10:06)
モープさん、ありがとうございます♪(いつも遅くなってごめんなさい。)
このエピソードは母との間で今は笑い話です。
幼稚園には行けなかったのですが、そのおかげで早くからピアノを習わせてもらいました(^_^)。
by K (2014-07-28 18:15)
4歳、5歳の頃のことってこういう風に覚えてますね。
私もこの年齢のときのこと、今思えばもう一度戻りたいと思う母との大事な時間でした。母の膝の上で悲しくて泣いたことなど思い出しました♪
by ake_i (2014-07-31 22:05)
ake_iさん、ありがとうございます♪
幼い頃のこと、よく覚えてるんですよね。近頃、さらに思い出されるのは年齢のせいでしょうかf^_^;。
by K (2014-08-05 08:03)